ツレがうつになりまして。

今日は映画を観に行ってきました!あおいちゃんが好きなので、前から観たかったのですがなかなか色々合わなくて。近くの映画館で上映するということで朝から行ってきました〜♪
こう…何か色々と思うことがあったのでちょっと語ってみる。あ、暗いのでそういうの苦手な方はスルーで!



タイトルそのまま、ツレがうつになるお話で。わたしはあおいちゃんと和風の民家ってとても似合うなーとオカンの嫁入りを観て思って、映画のふわふわした雰囲気とそれが楽しみだなぁと軽い気持ちで観ました。…でも、後半はもう涙が止まらなかったです。それは何故かというと…何故かは分かりません。でも多分、昔の自分と重なった部分もあったのかなぁとうっすら思います。



今から数年前、24歳の時にものすごく落ちていた時期がありまして。まず「ご飯が食べられない→お腹はすくのに少し食べるともういいやってなる→3ヶ月ほどで7キロ減る」ということがあって、「今までどう生きてきたかを忘れた」「みんなってどうして生きてるんだろう」「生き方を忘れた」→「わたしはいつまで生きなければならないんだろう……」と思ったり、「好きな物を全て捨ててどこかに行ってしまいたい」「しにたい。ではなく、消えてしまいたい」なんてことも思ったり。キッカケは自分でもよく分からないんですけど。理由も分からずこんな状態になってしまってかなり落ち込みましたねぇ…。この状況から抜け出したいけど理由が分からないから何も出来ないという…。一つだけあれかな?と言う理由はあるんですけど、はっきりとそれだ!と言うことでもなかったし。

本当に毎日毎日闇をさまよって、真っ暗だったなぁ…。会社帰りの車の中で、「このまま運転していたらどこか違う世界に行けないかなあ…」なんてしょっちゅう思ったし、悲しいことなんて何もないのに涙が出てきたり。泣いてることも多かったです。ご飯が食べられなくて体重が減って、あちこちの骨が出てきて「どこまで体重減るんやろう…」と思ったし。さすがに胃が不調すぎて病院でエコーをとってもらったけど、「もうちょっと体重を増やしなさい」と言われたし。病院と言っても胃腸科だったんですけど。その前に精神科と心療内科の違いを調べて、自分はどちらかに行った方が良いんだろうな…というところまで考えて、近くにある病院を調べたんだけど、そこに行く勇気が出なくて結局行けませんでした。今から思うとその期間は4,5ヶ月だったけど、とてもとても長い、長すぎる月日でした。



自分がそのとき「うつ病」だったんだ。とは思ってないです。でも、すごく辛かった時期だったと思っていて。もしかしたらそうだったかもしれないけど、違ったかもしれない。体の不調を感じ始めて半年経ったくらいに自然に回復出来たんですが、その時は外に出かける気にもなれなくてずっとお家にいました。そしてやっと「もう大丈夫かも!」と友達とご飯を食べに行く余裕が出来て行ったんです。その時に「ちょっとわたし辛かったんだー。うつってあんな感じなのかなぁ…。」みたいな話を、出来るだけ明るくしたら友達に「でもさ、うつってもっとヒドいもんなんじゃないん?」って言われたんですよねー。…かなりきつかったです。別に「あんたはうつなんかじゃない」というようなことを言われてショックを受けたのではなく、「すごく辛かった自分」を否定された気がして、かなりショックでした。うつかどうかなんて問題じゃなくて、悩んで藻掻きながらも生きることに一生懸命だった自分を否定された気がして。でも、友達にはそんな話はほとんどしてなかったから分かってもらえなくても当たり前と言えば当たり前の話だから仕方ないんですけどね。



代わりに…というのもおかしいけど、その時に書いていたブログでも辛いんだーと言う話をちょこちょこ書いたりしていて、それを読んでくれていたネットで知り合った友達が「かのんちゃんがこうして戦っている姿を見て、力をもらってる人もいるんだってこと、忘れないで欲しい」って言ってくれてたんですよね。その時はその言葉の本当の意味なんて分からなくて「わたしが力を…?」なんて思っていたけど、今なら分かる気がする。それに、元気になって久しぶりに会った時に「もうご飯食べれるようになった(^^*)?」とだけ聞いてくれた友達もいたり。その時のわたしをつかず離れずであったかく見守ってくれていた友達が本当にうれしかったです。家族も「最近元気ないけど大丈夫?」と心配してくれて、甘えさせてくれたし…。



で、映画を観て何を思ったかというと、わたしのその過去を、過去に感じたことを忘れたくないと言うことです。あのときの辛さ、あのときの周りの人の心遣いを忘れたくない。人は一人じゃないんだと心から思えたあのとき。あの「暗闇」を忘れたくない。「暗闇」を知っているからこそ、役立つこともあるんじゃないかなと思っているのです。「弱さ」を知っているからこそ、人の心の傷に近づけるんじゃないのかなとも。わたしがあのとき受けた傷は傷のままでいい。でも、その傷が誰かにとってやさしさやあたたかさになればいいなぁ…と思いました。「強い」ことは素敵なことだけど、「弱さ」だってかけがえのないもの。「強くなれないわたし」は、「弱い」なりにも誰かの役に立てたらと。傷だって無駄じゃない。あのときの辛さも、涙も、無駄じゃない。周りで誰かがそういう状況に陥ってしまった時に、心に寄り添える人になりたい。そういう風なことを思った映画でした。


だから、「病める時も健やかなる時も」支え合っていたツレとハルさん夫婦に涙したのかなと思います。やっぱり理想の人間関係はそれだと思うし!



「人生において無駄なことなんて一つもないんだよ」と2つ下の友達が教えてくれました。当時その友達はまだ10代。あれから10年ほど経ったけど、その言葉はわたしの心の中にしっかりと在ります。だから、あのときも無駄じゃないと思ってます。だって、あの暗闇を乗り越えてからだもん。きんきと(…というかつよしさんと)もう一度向かい合いたいと思えたのは。あの暗闇がわたしを成長させてくれたのかなとも思っています。まとまりのない自己満足なダイアリ(そもそも日記は自己満足だけど!)で失礼しました−。