パレード。

昨日は舞台を観に行ってきましたー♪

パレード (幻冬舎文庫)

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パレード (初回限定生産) [DVD]

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前にも書きましたが行定作品が好きということで映画を観に行き、それが気に入りDVDを買い、舞台まで観に行くという…我ながらどんだけ好きやねん!とツッコみを入れたくなりましたけどもw
その映画の感想は前にちょこっと書いてるんですけど。映画のお話。 - Music of life

映画では行定監督が脚本まで手がけたのに対し、舞台は演出だけ。脚本は違う方が書かれると言うことで最初は行くことを考えました。でも、キャストが豪華で中でも福士くんが出るというのもあってチケットを取って。「映画が好きだから、舞台を観ても受け入れられるかな…」と最初は思ってました。でも…舞台は舞台で面白かった…!というか、映画の後味の悪さが舞台ではより悪くなっていて、しかもパンフを読むと脚本家さんのインタビューに色々と「…はっ!そうかも…!うんうん!」と思うところがたくさんあって舞台を観に行って良かったと思いました。そして2年ほど前に買いながらも最初しか読んでなかった原作本を読もうという気になりました。あの映画の、あの舞台の原作はどんな感じなんだろうととても興味を持ってしまって。
ちょっとだらだら書いてみる。

 

やっぱり映画と舞台の決定的な違いは登場人物が5人だけというところ。5人のバックグラウンドを見せないことであの部屋に集中させられた。あとは

  • 映画では主にラストで感じていた妙な違和感というか、「怖さ」が舞台ではちょいちょい入ってくる。
    • 「友達って誰?友達の友達って誰?」という質問に答えられない直輝に、映画のラストの違和感というか「怖さ」を感じた序盤。
  • 映画では一番まともなのが直輝だと感じていたのが舞台ではサトルの様な気がした。
  • 舞台では直輝がランニングに出るシーンがなかったことで、「事件」が強調されていなかった。
  • 舞台では「丸山くん」が出てこないことで、「琴ちゃんは本当に丸山くんと付き合っているのか…」と疑いたくなってしまった。
  • 一番怖かったのは直輝が飛び降りた後の4人の反応。
    • そして、最後の良介が窓を気にしつつ閉めて、部屋を出て鍵を閉めるところ。怖いわー。


とか、色々と違いがあって、その違いが「怖さ」を倍増させているように感じた。パンフを読んでハッとさせられたのは「直輝が走る理由」。本当か嘘か分からないあの部屋を出て「走って」「汗をかく」ことで「本当」を感じている…みたいなことを脚本家さんが言ってたのに大きく頷いた。走って汗をかくことは嘘じゃない。本物。「サトルが来てからみんながおかしくなった」→「直輝は前々からあの空間を壊してくれるサトルのような刺激を待ってたのか…?」


自分で書きながら訳が分からなくなってしまったけど(笑)、映画と舞台でもちょこちょこ違うところがあって、原作を読んでまた考えたいなと思ったのでした。映画は映画で好きだけど、舞台は舞台で「面白いものみせてもらったー!」と思います。この脚本家さん、ちょっと注目したい。



キャストで言うと、未来の原田なつきちゃんがよかったなー。清純派というイメージがあったんだけど、柔らかいなって感じた。色んな役が出来そう。未来は映画よりこっちの方が好きかも。良介は映画の小出くんが好きだったので「えぇぇ…こんなノリじゃなかったのに…」とか思ったんだけど、観ていくうちに「可愛いな!こっちはこっちで良介だな」と思った。直輝は福士くんが好きなのでよかったですwサトルもよかったー!映画の方のけんとくんは顔が濃ゆいのもあって、ちょっとインパクトがあったというか。今回は演技の仕方もあると思うけど、良い意味でサラッとしていてサトルがまともに思えたのかな。琴ちゃんは…映画のしほりちゃんがよかったので、やっぱりしほりちゃんがいいなーと思ってしまった。ゆいかちゃんは「ぶっきらぼうに言ってるだけ」と思ってたんだけど、あの良い方がまた「怖さ」を引き立たせてる…と最後の方は思いました。直輝に殴られそうになって「やめて!」と動揺しつつも「大丈夫?」と声をかけられて「うん」と言ったあの時の感じが怖かったよ…。

でも、普段暗転のないキャラメル舞台を見ているわたしにとっては暗転が続くと集中力が途切れてしまってちょっとダメだったなぁ…。演出と分かっていても。そこはちょっと引っかかったけど、その演出家が好きで言ってるんだからそこはこらえないとw


面白いもの見せてもらえてよかったです。行って良かったー!…こういう舞台ってDVDになったりするんでしょうか…?また観たいんだけど。DVDになるなら買いたいけど、ならないならWOWOWの放送を録画したい。でもWOWOWが高いので悩むところだなー。でももう一回観たい!