16年後。

つよしさんの処女作である「優しさを胸に抱いて」が兄弟で披露され、昨夜それを観て&聴いたわけですが……。何かもう「うれしい!」というような言葉では言い表せない感情が心にあって、見返したい&聴き返したいのに出来ませんでした。

つよしさんが作ってきたときよりこーちゃんが作ってきたときの方が記憶に残っているんだけど、やっぱり当時から好きな曲だったのです。友達と電話したあとに思い浮かんで作ったとか言ってたような。(つよしさんも褒められてたけど、こーちゃんも初めてとは思えないコード進行とか褒められてた記憶。)

MY WISHがCDに入ったこともあって、やっぱり音源化を望んでいた時期はありました。コンサートで自作曲を披露しだしてミニアルバムくらい作れる数を生み出したときにも「優しさを〜も入れてミニアルバム出して欲しい!」とも思ってました。でも、少しきんきちゃんから離れた時期があり、それからつよしさんも歌い方や曲調が変わってきたりしていつしか「音源化するなら当時のつよしの歌い方がいいような気がする」と思うようになり、「もうあの曲を音源化することは難しいだろうな。出来ないだろうな」という風に変わっていきました。発表から年月が経ちすぎていたから。かばに収録されると知るときまでそう思っていました。

でも今、薬師寺ライブで街とオリカラを聴いたとき、「……何にも変わってないんだ…」と思ったのを思い出しています。昔の歌い方とは「くせがある」と評されることもあるつよしさんの歌声。それに対しては「なんとなく言いたいことは分かる」とは思っています。でも、それでも、「何にも変わってない」とも感じたのです。そりゃちゃんと言えば発声法とか変わってるだろう(笑)そうじゃなくて。だから余計にあの時歌を聴きながら泣いた人が多かったのではないかなと思ったりもしています。(大きな要因はどうもとつよし名義の楽曲を歌ったことだとは思うけど。)ラジオで優しさを〜を初めて聴いたとき「変わってないな」と思いました。そして「優しいな」とも。


わたしがなんで兄弟をリピート出来なかったか。「勿体ない」と思ってしまったからです。音源化して欲しかった過去の自分と、音源化出来ないだろうなと諦めていた自分と、音源化を喜んでいる自分と…なんかそんなものがぐるぐる渦巻いて、歌うつよしさんを観ているときは息が止まりそうでした。リピートしたって減らないって分かってるけど、何故か「勿体ない」と思ってしまう。一度しか観て&聴いてないけど、あれで何時間…何日も持ちそうな自分がいます(笑)なんだろうな…【宝物】かな。ガッと掴むと壊れてしまいそうな儚さを持ってる…まるできんきちゃんのようなそんな印象を受けた楽曲でした。CDを買っても気軽に聴き込めない気がする。未だ昔のつよしさんが脳内で歌ってくれるから。それを上書きしたくないな…なんて思う自分もいたり。

要するに、心の整理が出来てないのかな。自分でもよく分かりません。そして隣でこーちゃんがギターを弾いてくれていたのがとてもうれしかった。前々から片方が歌ってるときに片方がギターサポートorコーラスという形をやって欲しかったんですよね。「I」とかさ!!隣でこーちゃんがいてくれるとつよしさんも心強いと思うし。そういう見えない繋がりがきんきちゃんの魅力の1つだと思います。

宝物が増えて、とてもしあわせな時間でした。番組的にはごーりきちゃんとごーさんに歌って欲しかったけど!ごめんなさいw